昨夜、君は言いました。


「ニヒルな者は、君の爪を1枚剥ぐよ。
 そして、その間、その後、ずっと君を見ている。
 そうして、君を捨てるかもしれない。
 その者を、君はどう思うだろう?」
「そこまでしておいて、捨てるの?」


きっと君は、『爪の1,2枚でガタガタ言うな』とでも言いたかったのだろう。
けれど、ニヒルな君が、爪の1,2枚だけで事を済ませられるの?
それだけで、安心できるのかい?
少しでもそのような行為に手をかけてしまったら、逃れられないんじゃないか?
相手の命を奪うまで、いや、例え殺してしまった後でさえ、安心することなんてできやしない。
けれど・・。
君が私に手をかけても、構わない。
むしろ、かけて欲しいと思う。
虚言でも、君が安心すると言うのなら・・。