「一人の異性として見ているよ」けれど、扱いは御子様です

想い人は、時に甘い砂糖だけを私に与えます。
私は、涙を流すのです。
幼少より、私は甘いものが好きでした。
もちろん、今も。
けれど・・砂糖の甘さが好きなのは、辛い塩の存在があるからなのです。
塩の入っていない餡子(あんこ)が美味しくないことは、分かりきっていること。


「今の君には物足りなく感じるかもしれませんが
 ゆっくり、もっとゆっくり、時間をかけた分だけ愛しく・・
 そして、わかるようになりますよ・・」


塩がないのなら、砂糖など欲しくないのです。


「あの・・ご存じないかも知れませんが・・
 随分可愛がられていますよ・・w」


このままでは、一生かかっても、塩を手に入れられない。
そう思う時、私は涙を流すのです。