さよなら

ここより下は記録用です。
非常に痛い文章且つ、自らを嫌いになる為の文なので、読まないことを奨めます。


「リネするんだったら、その前にメールくれませんか?
 少しだけ聞きたいことがありますのでね。
 お手数ですが、よろしく」
しょっぱなから、これかよ、というメールが到着。
しばらく話してない人間に対して、この口の効き方はどうなんだ?
どう考えても『私、怒ってるんですが何か?』って状態やん。
何の話かなんて、鈍感な僕でも分かるというもの。
元恋人からのメールだった。
もう別れてから1年以上、昨年の12月にも「君のこと、もうなんとも想ってないから」って言ったの誰だよ?
分かってるさ、君が僕のことを完全に忘れたりなんてしてないってこと。
もし、マジで何とも思ってないなら、僕の呼びかけに「興味ないんだ」で打ち切ればいいんだからさ。
1月に入って、君にメールしなくちゃいけないって思ってメールして、返事くれなかったよね。
だから、もう話さなくていいんだっておもったのに。
僕がリネ結婚したのを、別の人の日記を見て知ったらしい。
文句が言いたいなら、そのメールに呪いでも込めて沢山送ってくればいい。
わざわざ僕を呼び出さなくてもいいんじゃない?
君と話をする為に、急いでonした。
君の文句、聞いたよね。
どうしてそれだけで満足してくれないの?
僕に返事を求めるのさ?
どう答えて欲しいの?
「今でも君のこと好きなんだ」
って言葉じゃないだろう?
「リネ結婚しておきながら、そんなこと言うわけ?」
って、君は思うだけじゃないか。
「まだ二条のこと気になるんだと思う。
 だから、本人から聞きたかった。
 この考えは間違ってるかもしれないじゃん?」
間違っててもいいんだよ。
僕のことを尻軽だと思って、嫌ってればいいじゃない。
そんな嫌な奴のことなんて、とっとと忘れちまえよ。
君は僕に話しかけて、僕の返事なんて分かっていたはずなのさ。
曖昧にしか返せない、僕のこと。
リネ結婚して、それを知ったら、一生話せなくなること決定だと思っていたのに。
どうして君は、そこで僕に話しかけるのさ?
「相手の人は二条のこと好きなんでしょ?
 ほいほい相手を替えることが本当なら、よくないことだって言いたかったしね」
余計なお世話だよ。
相手は僕を友達として好きなんだよ。
僕は純粋に優しくしていたいんだ。
よくないって思うなら、僕のことをそういうふうに思うのなら、そう思ってくれればいい。
そして、僕のことを気にしないでいてくれよ。
そうすれば、君は痛い思いを抱えなくていいだろ?
幸せを探せるだろう?
どうして、そうしないのさ?
「結局、二条は自分だけいい子でいる気なんだね。
 恋をするって、相手と痛い事をするもんじゃないの?」
付き合っているとき、別れた後、僕はずっと君に対して怒鳴ったり怒ったりしなかったの、知ってるよね。
昨日、初めて、君に対して叫んだね。
君が傷つくの、見てて分かったよ。
怒鳴ることで何かがよくなるなんて、僕には思えないのさ。
どれだけ叫びたくても我慢していた。
だってそうだろ?
怒鳴られたら、傷つきすぎて返せない子もいるじゃないか。
怒鳴っている人も傷ついているということを知って、怒鳴られた方は余計に傷つくじゃないか。
誰にも怒鳴りたくないのさ。
我慢して、相手は僕の気持ちを知れなくて、傷つくって分かってる。
それでも、僕が感情のまま怒鳴り散らすより、いいんじゃない?
言葉は人を傷付けすぎる。
何も言わない冷たさ、何も言わない優しさ、どっちが大きいかなんて知らない。
でも、少なくとも僕は・・君の叫びが痛すぎた。
だから君には叫びたくなかった。
「今、どうすれば君がこれ以上、関わらないでくれるようになるか考えてるよ」
「それは、もう何とも思ってないってこと?」
どう答えればいいの?
「どういうこと?」
怒鳴ってもダメだった。
君は僕のホントの気持ちを聞きたがって、「勝手に僕を悪く考えてればいいよ」って思いに従ってくれない。
ひっかかってくれない。
君が変に大人で、いらないところで勘付く性質だから・・。
「思ってることだけ、まとめて言うよ。それでいい?」
「うん」
僕の気持ち、伝えたよ。
関わらないようにするのが正しいことだと思っていること。
感情では、別れるのが嫌だってことも、言ってしまった・・。
「それじゃ、関わらないようにするってことでいい?」
「それが君にとって一番痛くないんだよね?
 なら、いいよ」
「じゃ、さよなら」
もう話さない。
もう君を見ない。
もう僕たちは赤の他人。
さよなら。
僕以外の人が、君に優しくありますように。
言っておくよ、僕はいい子じゃないからいい子の真似事をしているのさ。