『恋の歌謡日』ゆず

追いかけても掴めない心が もどかしくて爪を噛んでしまうわ
いつだって そういつだって
あなたを見てるの…
何度も忘れようって下唇噛んでみても
ほらもうあなたが
あなたが溢れている
あなたを見てるの… Woo


プロモが気になって見てみたら、好きになった歌です。
一度でも好きになった相手を忘れることなんて、記憶喪失にでもならない限りできそうにありません。
それなのに、あの人は僕の記憶から自分を失くす方法を探していた。
誰かを愛する喜びを教えながら、けれど自分を愛すると不幸になるからと。
会えなくなっても、忘れていない。
いや、会おうと思えば会えるんだ。
どこにいたって生きてさえいれば、会えるんだ。
会う勇気がないだけなんだよね。
こんな僕じゃ、会えない。
自分を磨いて、あの人が好きになる人にならなければ。


色々教えてくれるあの人に、冗談で「先生みたいですね」と言ったことがある。
あの人は、いつもの笑顔で答えてくれた。
「何にだってなるよ。
 君が望むなら、先生にも、詩人にも、犬にもね。
 能力が足りなくても、知らなくても、なるしかない。
 好いてもらいたい相手を振り向かせるには、ね」

私が望むから、あの人は大人でいてくれた。
「…もちろん、頑張ってもダメかもしれない。
 それなら誰も愛さない?
 答えは、NO。
 人がどうして生きるのかって、愛し愛されるためだからさ」