力を合わせて

昔から「みんなで力を合わせれば何だってできるんだ!」的なことが好きなんです。
一人だけが活躍する仮面ライダーには見向きもせずに、仲間と合体する戦隊ヒーローが好きなのも、同じ理由。
さてさて、今回は、そんな僕が好きな“力を合わせて”的な物語りを紹介。


友愛クエスト KZ少年少女ゼミナール (コバルト文庫)
ジャンル:恋愛推理物
お奨め対象:小学校高学年以上の乙女
主人公:名門中学合格を目指す、勉学少女
“KZ(カッズ)少年少女ゼミナール”シリーズ。
ここに紹介しているのはシリーズ1巻目です(全部で3巻)。
この本が発売された時、僕は小学生だったから・・10年以上前の本ですね。


メンバー

 1.立花彩
得意科目:国語  苦手科目:算数
物語りの主人公。
受験勉強ばかりで、遊ぶことを知らない。
周りと壁を作っており、必要以上に夢見がちだったりする。
成績優秀の兄と可愛らしい妹にコンプレックスを持っていたり、友達と仲良く出来ないことに悩んでいたりと、メンバー中では一番小学生らしい面も。
外国語の和訳や、切り取られた文字から文章作成をするのが得意。

 2.若武和臣
得意科目:算数?  苦手科目:全て?
目立ちたがり屋ではったり屋、成績も感情も波の激しい激情家。
皆のリーダー的存在で、事件を持ち込むのもこの少年だ。
進学塾のトップクラスメンバーのみが参加可能なサッカーチーム・KZでも中心的な存在で、ファンも多い(本人自覚なし)。

 3.上杉和典
得意科目:算数  苦手科目:しいていえば国語
縁なしメガネがトレードマークの秀才少年。
幼馴染の若武に丸め込まれてメンバーに入れられてしまう。
勘が鋭く、頭の回転も速いため、5人の中では一番探偵向きかもしれない。

 4.小塚和彦
得意科目:社会・理科  苦手科目:特になし
メンバー男子の中では唯一、KZに参加していない(運動が苦手らしい)。
主人公の彩が一番話しかけやすく思うおっとり少年だが、その観察眼はメンバー随一。
数々のマニアックな実験道具を自室に所有しており、物の成分分析等が得意である。

 5.黒木貴和
得意科目:?  苦手科目:?
頭はいいはずなのに塾もサッカー練習もサボりがちなナンパ少年。
対人関係のエキスパートで、幅広い年齢・業界の人物と友人関係にある。
人を見て相手の好みや行動指針を見抜いたり、あらゆる推理材料を集める(コネで取り寄せ)のが得意。


新宿少年探偵団 (講談社ノベルス)
ジャンル:アドベンチャラスホラー
お奨め対象:江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを好む方
シリーズは全部で9冊。
新宿で事件を起こすマッドサイエンティストたちを相手に、中学生が活躍するお話です。


メンバー

1.羽柴壮助
小柄で運動能力に長けた少年。
ナイフ投げや射撃が得意な特攻隊長である。
同中学の美香にラブレターを出したことで事件に巻き込まれることに。

2.神崎謙太郎
壮助の幼馴染で、コンピュータおたく(本人否定)。
メンバー中では一番の常識人だと思われるが、物語りが進むごとにマッドサイエントに目覚めていく。

3.夢野美香
TPOに応じて二つの人格を使い分ける(自由意志では出来ない)壮助の想い人。
おっとりのんびり夢見る(見すぎ?)少女・美香が主人格であり、自己に危険を感じるとしっかり者の奥人格・マリが現れる。
物語りのメインキャラにして、重要人物。

4.七月響子
格闘技に天与の才能を顕すポーカーフェイス少女。
独りで変化のない日々を過ごそうとしていたところ、突如、見ず知らずの美香に「友達」扱いされてしまう。
2巻目にはすっかりメンバーの一員となり、落ち着きのない美香のお守り役に(?)。

5.蘇芳
傲岸不遜な、年齢も実名も素性すら不詳という少年。
不思議な科学力で少年探偵団団長を名乗る。
頼りにはなるのだが、如何せん性格の悪さとギャグセンスの無さに、メンバーの評価はよくない。
蘇芳、という仮名は、服装が全て蘇芳色で統一されていることから付けられている。

6.ジャンポール
蘇芳の従者で、彼も仮名である。
顎鬚を蓄えた優しい紳士で、何かとぶつかる蘇芳とメンバーの取り持ち役。


ST 警視庁科学特捜班 (講談社ノベルス)
ジャンル:警察ミステリー(鑑識寄り)
お奨め対象:プロファイラーや医者の活躍が好みの大人
シリーズは現在6冊(まだ続くと思われる)。
警視庁科学捜査研究所に所属する技術史員で構成された警視庁科学特捜班・通称ST*1の物語り。
性格や家柄(?)には少々難ありだけれど天才的な技術を誇るメンバーと、メンバーを束ねるキャップの活躍が面白い。
第一巻であるこの本では、プロファイラー青山さんがメインで活躍。


メンバー

1.百合根友久
STのキャップであるエリート警部。
争いを好まない性格で、現場のたたき上げ刑事たちに馬鹿にされても言い返せない。
STメンバーに振り回されているように見られがちだが、抜群の記憶力と押し付けない頼み方で、メンバーからは尊敬されている。

2.赤城左門
担当:法医学
退廃的な魅力を漂わせるSTリーダー。
本人は一匹狼を気取りたがっているのだが、周りからは慕われている。
モテるのに女性恐怖症で、女遺体を診ることが出来ない。
けれど、メンバーの紅一点・翠だけは女性と意識されていないらしい。
彼の口癖は「俺の獲物(遺体)に触れるな」である。

3.黒崎勇治
担当:第一化学(化学事故、ガス事故などの鑑定)
いくつかの古武術の免許皆伝で、暇さえあれば武者修行に出かける寡黙な男性。
“人間クロマトグラフィー”と称されるほどの恐ろしい嗅覚の持ち主で、その能力は香道の達人クラスらしい。
作者が武術家だからか、一冊に一度は彼のアクションシーンが描かれている。

4.青山翔
担当:プロファイリング・文書鑑定
男女問わずその場にいる者を放心状態にさせる美貌の持ち主。
気まぐれで気分が乗らないと「僕、帰ってもいい?」と現場を早々に去ってしまう。
整頓された場所や考えを極端に嫌っているが、本人曰く、それは潔癖症の裏返しなのだとか。

5.山吹才蔵
担当:第二化学(覚醒剤などの薬学鑑定)
捜査員であり、また僧衣のまま現場に現れる曹洞宗の僧侶でもある青年。
ST内ではキャップを一番心配してくれているような気がする。
穏やかな性格で、常に冷静沈着。

6.結城翠
担当:物理(弾道検査や声紋照合)
並外れた聴覚を有する美女。
胸が大きく開いた上着と恐ろしく丈の短いスカートという出で立ちは、閉所恐怖症だからであって、男性を喜ばせるためではないらしい。
彼女を“女”と見る男性にうんざりしているが、STメンバーやキャップとは軽口も叩ける仲となっている。

*1:実在しません