愛物語:薔薇の騎士

07 それから・・

その日以来、私はエルフとして彼に会うようになった。 彼は私が二条を演じていてもいいとは言ったけれど、エルフで会うことを望んでいるのは確かだったからだ。 彼はとても強いエルフだ。 wizで会いに来ることもあるが、エルフでいる時の強さに比べると、ど…

06 常連の正体

その時は突然訪れた。 その頃の私は、朝は二条を、夜はエルフでリネを楽しんでいた。 彼と狩をしていたのは朝、ということになる。 夜の彼が何をしていたのかは考えていなかった。 「plz」 別キャラエルフでスキン屋を開いていると、♂エルフが客としてやって…

05 逝かせはしない

2人で訪れる狩場レベルが高くなるにつれ、自分の弱さに悲しくなる。 ナイトのようにBPがあるわけでもなく、変身しなければ槍以外鈍速で、PTメンバーとしてはプリボーナスを与えられる位しか役に立てない。 初心者さんとの狩専用キャラのつもりだったの…

04 楽しいか?

「その子の本当の顔は知らない。 ・・リネでエルフをやってる子なんだ」 グルーディンの船着場で船を見送りながら、彼は話し出した。 「それに、彼女は俺のキャラクターさえ、きっと知らない。 個人的には話したことがないからな」 「ふむ」 「彼女を知った…

03 海は今日も美しい

週に2,3度、共に狩をするようになった。 彼はいつもwizだったが、キャラクター自体は決まっていなかった。 何度も作り直しているらしく、ステータスもバラバラで、クラン無所属。 それでも、会うときはどのキャラクターでもレベル20↑だった(廃人?)。 (…

02 再会

(おは) (・・・どなたですか?) 知らない名前からのwisだった。 二条以外のキャラクターは名前が打ちにくいため、全茶しない限り見知らぬ相手からwisがくることはない。 また通りすがりの人に声をかけられたのかと思った。 (こないだ歌う島で狩した♂wiz…

01 wizとの出会い

「プリさん、一緒に狩してくんない?」 歌う島を歩いていると、後ろから声をかけられた。 振り向くと、♂wizが立っていた。 「プリボーナス*1を利用させてもらえない?」 初心者さんではないらしい。 少しくだけた口調に戸惑ったが、予定もないので、共に狩へ…