中途半端が?

『現れちゃってごめん』


懐かしい(ってほど古くもないか?)友人たちと偶然会って、そのまま少し遊びに出ることにしました。
最初は5人くらいだったかな?
僕と偶然会った、と他の人にも連絡していたのか、途中からポツポツと人数が増えて。
その中には、ちと気まずい間柄の人もいたりしたのですが、相手は何事も無いように話しかけてきたので、こちらも以前のように話していました。


で、一足飛び上文のメール。
気にしながらも来たんだな。
謝らないで、そのまま親しい友人の関係に戻ったんだって思っていればいいのに。
気にしてないんだって思ったから、僕も気にしなくていいのかな、なんて思い始めていた。
簡単には、そうならないね。
『楽しかったね。ありがとう』
『本当にオマイはいい奴だよ』
暗い文なんて返せない。
精一杯きつくならないように絞った言葉に、返事は早かった。
僕が無視しないって分かっていて、待っていたのかもしれない。
その日は、これだけ。


まさか、二日連続で会うことになるなんて思ってなかった。
まぁ、僕は気付いていなくて、声かけられたんだけどさ。
「変なメール送って、ごめんね」
どうして君は蒸し返すんだろう?
「?」
気付いていないフリをした。
気にしてないならいいよ、で終わってくれればと思ったから。
「会いに行ったの、嫌だったかなって思ったから…」
だったら来るな!と叫びそうになる。
君が気にするから、傷ついた顔をするから、それが僕の嫌なことなんだよ。
「いいよ。不可抗力だし」
僕がいることを知って来たのか、知らずに来たのか、どっちかは知らない。
でも、知らずに来たと思い込むことにする。
それなら、君は全く気にする必要がないよね?


「顔合わすのが嫌だってことは、否定しないんだ…」


また傷つけた。
ここで嘘をついて“会えて嬉しいよ”なんて言えないよ。
信じないだろ、そんな言葉?
こういう時って、どうしたらいいんだろう。
分からなくて、でも、何か返さないと泣かせてしまいそうで。
真実を告げることにした。
「君が気にするから、今はまだ、かな」
「そっか」
苦い笑顔だった。