小倉百人一首

中華風

幼少の頃、毎年正月に親戚集まって百人一首かるた大会をやっていた。
うちの親戚って多い方らしくて、父親が4人姉弟、母親が5人姉弟で、その子供(僕たちの代)は2人〜3人兄弟。
かるた大会をするのは父方親戚の集まりの時で、和歌をよむ者以外は大人も子供も参加者だった。
家族対抗だったのだが、うちの家族は親子供4人とも百人一首をほぼ覚えていた為、毎年1位。
とはいえ、狭い親戚での大会である。
学校でも1月になると、かるた大会があって、そこで勝とうと思うなら効率よく覚えなければならなかった。
困ったことに1年の頃に偶然優勝してしまった為、クラス対抗戦で担任の先生やクラスメイトに期待され、是が非でも覚えなくてはと躍起になったことがある。
だが、本番では頑張りたくなかった。
その日はズル休みでもしようか、と考えた位だ。
何故って、優勝出来ても出来なくても周りから色々言われるから。
つくづく気の弱い子供だった。


百人一首かるたで勝負するのは好きではなかったが(というか、何でも競争は好きじゃないかも)、百人一首自体は大好きだった。
最初に覚えた歌は山部赤人(やまべのあかひと)さんが詠んだ歌だ。
田子の浦にうち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ
どうして覚えたかというと、うちにあったかるたのイラストで山部赤人さんが僕の好きな黄色の服を着ていたからである。


さて、こんなことはどうでもよい。
とにかく僕は「かるたゲーム」を作りたくなった。
正月が近付くこの季節、何かとかるたを思ってしまう。
さてさて、今からやれば間に合うかな?