愛物語:wiz王子

09 こないか?

「あのね」 レベル上げに疲れた王子とチャットすることも多くなった。 以前からチャットばかりしていた気もするが^^; 「Diceが別のとこのクランにいた時ね。 俺、クラン作るからこないか?って言いたかったんだよ」 クラハンの後、私たちは宿屋で話していた…

08 王子の帰る家

初心者クランにも関わらず、皆のセカンド・サード作成が早く、クラン員枠はすぐに定員に達してしまった。 「血盟連合君主目指すぞ!」 STR型の王子は、それから毎日クラハンを開催することにしたようだ。 設立より2ヶ月が経ち、クラン員のレベルにも開き…

07 約束

クラン員が私たち2人の時、王子はいくつかの約束をしてくれた。 初めてのクラン員だからか、王子は私をとても優遇してくれている。 私が嫌がっていることに気付いて、長い間、他のクラン員を入れなかったこともそのひとつだ。 王子は元wiz。 最高の装備を纏…

06 寂しさと喜びと

お互いにレベル12になった頃、私たちは歌う島から隠された渓谷へ移動した。 質問屋*1を開くことにしたのだ。 それほど人気はないが、いろんな人に出会えるのは楽しい。 常連もついた。 「あんな人がクランに入ってくれたらいいね」 王子は、こう言うことがあ…

05 wizの性転換

朝と深夜、私はwizでいることが多くなった。 実は、エルフ慣れしていた私にとって、wizは使い勝手の悪いクラスだった。 変身しなければ何をするにも動きが遅く、犬なしではオークを倒すにも魔法を使わなければならない。 王子もいないのに朝狩りをするのは、…

04 王子との出会い

wizの引退宣言からしばらくして、私は新キャラクターを作った。 毎晩遅くまで彼と話をしていたことを快く思わない人がいたためだ。 だからといって、彼とのチャット用に作ったわけではない。 独りで誰にも干渉されぬキャラクターが欲しかっただけ。 知り合い…

03 ありがとう

私たちは、彼の引退宣言から毎日チャットしていた。 彼がクラハンを開いてくれるように、話をした。 多くの仲間と狩が出来るようになれば、昔のように戻ることが出来れば、彼を引き止められるかもしれないと思ったから。 私が主催するのではなく、彼が主催す…

02 花火師口上

「リネの中でも時間って流れてるんだよ」 彼は言った。 「昔はみんな、狩場に関係なく集まれたのにね」 久々にクラハンをした次の日も、私たちは話をしていた。 私がスキン屋をしていると知った彼が、飛んできて、隣でブレス屋*1を始めたのだ。 「覚えてるか…

02 彼の悲観、私の悲観

〔b-tele売れる人、いませんか?〕 〔いいよ。どこにいるの?〕 クラチャで聞くと、すぐに返事が返ってきた。 引退表明をしているwizの別キャラDEだ。 〔ケントの倉庫。クラン倉庫経由で・・・〕 「ばんわ」 言葉が終わらないうちに、隣にきていた。 単純…

01 引退式

(彼、引退するって) (は?) それは突然のwis。 私の尊敬するwizがギランで引退式を開いているという。 (連絡thx) 狩を中断し、仲間と共にギランへ飛んだ。 「今までありがとう」 そう言いながら花火を打ち上げるカスパー。 公認世話役・花火師etc・・…

00 物語について

wizクランの王子とのことを記そうと思う。 彼とのことは、現在進行形で進んでいる物語のため、ショックなことがあれば過去の文章も編集にて削除する可能性もある。 これはただの記録なので、知り合いが見ることを仮定せず、そのままの気持ちを書くつもりだ。…